パンチラから事件がはじまる


日曜日、私達は買い物に出掛けていました。

妻がユニクロで服を見ると言うので、私は息子(5歳)と一緒に近くのマックで少し早い昼食を食べていました。

そんな時、ワンピース姿の綺麗な女性が店内に入って来たんです。

色気ムンムンの彼女に思わず見入ってしまった私。

彼女は2人分のメニューを注文すると、私達の斜め向かいに座りました。

(友達でも来るのかな・・?)

そんな事を思いながら、彼女を目で追う私に、彼女のパンチラが一瞬映ったんです。

もう心臓はバクバクで、彼女から目が離せません。

姿勢を変えながら、彼女の股間辺りをジロジロ見ると、白いパンティがハッキリと見えるんです。

数秒間の幸せな時間だったと思います。

「いらっしゃいませ」

店員の声と同時に、店内に強面風の男性が入って来たんです。

彼は注文もせず、女性の元に向かいました。

一瞬、私を見た彼が彼女と話を始めると、何度か私を見て来るんです。

(何だ・・?)

そう思いながら、息子が食べ終わるのを待って、店内を後にしたんです。

駐車場の車に乗り妻を待つと、強面彼と彼女が店から出て来るのが分かりました。

彼が乗った車は、黒塗りのベンツ!

(ヤベ~、目を合わせない様にしないと・・・)

そう思いました。

そんな気持ちを察したのか?強面の彼が私に気づき、車を降りるとこっちに向かってきたんです。

「兄さん!さっき俺の連れをジロジロ見ていたそうだな」

「いえ、目が合っただけでしょ」

「そうか?あいつが言うには、下半身をジ~っと見ていたと言ってるぞ」

「そんな気のせいですよ」

「パンティ見ていたんじゃね~のか」



「そ、そんなことはしてませんよ」

「本当の事言ってくれれば、それで済むんだけど・・・見たんでしょ」

「え~、ちょっと見えただけです」

「エロいなぁ・・・兄さん、あいつのパンティもっと見たいんじゃない?」

「えっ、いや・・・」

そんな時です。

「あなた・・・どうしたの?」

「奥さん居たんだ!」

「どうしたんですか?」

「お前の旦那が、俺の女のパンティジロジロ見てやがってさぁ、ちょっと叱ってたんだ」

「え~、あなた・・・本当にすいません」

「すいませんって?言われてもなぁ」

「じゃ、どうすればいいですか?」

「なぁ、奥さん!俺にも奥さんの下着見せてくれや・・・で、“おあいこ”でしょ」

「え・・・ここでは!」

「じゃ、トイレに行こうか?」

彼が妻の手を取ると、障害者用のトイレに向かったんです。

彼に言われ、付いて行く事が出来ませんでした。

長い時間でした。

彼が戻って来たのは20分は過ぎていたでしょうか?

「これで“おあいこ”だから、許してやる!まぁ迎えに行ってやれば?」

そう言い残し、ベンツは走り去って行きました。

急いで妻の元に向かうと、便器に座った妻が泣いていました。

明らかに犯されたんだと一目で分かりました。

妻に「ごめん」と土下座をすると、「あいつに騙されたのよ!運が悪かったの」と言い、スカートを整える妻だった。

その後、妻から聞いたんですが、彼は「初めからワザとパンチラを見せつけて脅した」と言っていたそうです。

そんな罠にまんまとハマった私でした。

妻は何事も無かった様に毎日を過ごしていますが、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

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