取引先の社長に頼まれて奥さんと枕営業


10数年前の話。
営業担当していた取引先の社長から可愛がられていた。
社長はとにかく話好きで、しかもとてつもなく長いため、前任の先輩は嫌っていた。
それをなすりつけられる感じで、俺に担当を引き継いだ。
俺は当時まだ新人だったので話を流すことも知らず、ひたすら社長の話に合わせてた。
そんなことが気に入られていた理由かもしれない。

昼飯も付き合わなければならないため、アポイントは必ず11時を指定されていた。
しかも夜も月2回ペースで付き合わされた。
社長の話に付き合うのは苦痛だったが、当時は貧乏だったこともあり、自分の給料では食えないような飯を食わしてくれるので有難くもあった。

だんだん付き合いが深くなり、発注量を増やしてくれて営業の成績も良くなってきた。
そして酒の場でも公私共に色々なことを話すようになり、エロい話も増えてきた。
今思えば、社長がそちらの方向に持っていってたのだと思う。

そしてある日。

社長「俺君って、いくつくらいまでの女性なら、いける?」

俺「ストライクゾーン、広いっすよ。下は18歳から、上は60歳まで余裕です」(←適当)

社長「そうかそうか。じゃあ熟女とか好き?」

俺「すっげー好きです」(もちろん若い方がいいけど、興味なくはない程度)

その日はそのまま他の話題になった。
そして次に飲みに言った時。

社長「あー、そう言えば熟女好きなんだよね」

俺「ハイ!」(それほどまででもないけど、好きか嫌いかなら好きかな)

社長「実は俺、若い頃に母親くらいの年の女性とセフレ関係にあってね」

俺「そうなんすか?」(急に興味が出来てきた)

その後、当時の話を詳しく聞いた。
正直、(俺もしてみたい)と思い始めた。
そして、その次に飲みに言った時。

社長「今日はちょっと渡したいものがあってね」

そう言って社長は一冊の本出した。

俺「これ、なんすか?」

社長「『◯◯・◯◯』。知ってる?」

俺「聞いたことはありますが、見るのは初めてです」

それはスワッピングの雑誌だった。

社長「思い切って言うけど、俺のカミサン抱いてみないか?」

俺「またまたー」

社長「本気だ。俺くらいの年(50歳過ぎ)になると満足させられないんだ。それに、お互い慣れてしまって刺激がない。きっかけになる刺激が欲しい。それよりなによりパートナーに喜んでもらいたい。これが本当の愛情なのだ。今すぐ答えはいらない。よく考えてくれ。頼む」

俺「わかりました。考えておきます」

その日はそのまま別れた。
その後、色々考えた。

単なる冗談かな?
でも、目は本気だったよな。
酔った勢いで言っただけかな?
ちょっと興味あるかも。
でも、そんなことになったら、やっぱりやばいだろ?
うーん、営業上の問題もあるしな。
つうか社長の奥さんって50前後だよな。
母親と同じじゃん。
ありえねー!

悩む日が数日続いた時、発注という名の呼び出しがかかった。
そりゃ当然だ、担当になってから、部内でも5本の指に入るくらいに取引額が増えたのだから。
しかも今回は、今までにないくらい大きめの発注だった。

いつも通り11時に訪問すると、仕事の話はとっとと切り上げ・・・。

社長「腹減ったから、そろそろ昼メシ行くか」

俺「ハイ」(やけに早いな)

料亭風の店に連れて行かれた。
ランチで5千円って、ありえねー。
社長は、「今回の発注は大きかっただろ」とプレッシャーをかけてくる。

社長「で、この間の話、受けてもらえるんでしょ?」

俺「お受けします」(としか言いようがないでしょ)



社長「そうかそうか、良かった良かった。ま、いい経験だと思って楽しんでくれ」

それから有無を言わさずスケジュール調整の相談になった。
これで俺、もう逃げられねー。
でもちょっと楽しみかな。

当日、待ち合わせ場所に行くと、社長が手を振りながら呼んでいる。

社長「おーい、こっちこっち」

隣を見ると、スレンダーで上品で年の割には若く見える女性が立っていた。
いかにも社長婦人って感じで、敢えて言うなら“貴ノ花のお母さん”みたいな感じの美熟女だった。

(結構タイプかも。全然イケる!)

社長「これ、うちの女房。じゃあ後はよろしく。楽しんできな」

それだけ言うと社長は行ってしまった。
取り残された2人。

俺「はじめまして」

奥様「はじめまして」

俺「どうしましょうか?」

奥様「どうしましょうか?」

お互い緊張していて話が進まない。

俺「とりあえず食事でもします?」

奥様「・・・ハイ」

俺「とにかく、ここじゃなんなので、どこか行きましょう」

そして歩き出した。

奥様「食欲ないんで、やっぱり食事は後にしましょう」

俺「ハイ」(ってことは、いきなりってことだよな?)

そしてホテルに向かった。
ホテルまで歩いている間、ほとんど会話はなかった。
だけど香水の匂いを感じ、気分が盛り上がってきた。
チェックインを済まして部屋に入ると、不思議と落ち着いてきた。

俺「緊張しますね」

奥様「ほんと、緊張しますね」

俺「こういうことって今までもあったんですか?」

奥様「初めてです。主人から急に言われて驚きました」

俺「俺も社長から言われて、最初は冗談だと思ってたんですよ」

奥様「俺さん、こんなオバサンでもいいの?」

俺「来るまではすごく悩みましたけど、すごくお綺麗なのでホッとしました」

奥様「またまたー」

俺「ほんとですよ。ほんと」

奥様「実は私、浮気の経験なんてないんですよ」

俺「・・・」

奥様「しかも主人が初めての相手でして・・・」

俺「ということは俺が2人目ということですか?」

奥様「そういうことです」

急にテンションが上がってきた。
でも明るいところで見ると、年相応だった。
そんなに綺麗でもなかった。
しかも極端に口が臭い(胃が悪いのかな)。
それに服を着ているときはスレンダーだと思ったけど、実はもっと痩せていて、鶏がらみたいな感じだった。
やっぱりキツかった。
テレビで流れていたAVを観ながら必死になってやった。
無理やり出した。
泣きそうになった。

その後、駅まで一緒に歩いた。
奥さんは俺の隣でなんか楽しそうにしている。

奥様「楽しかった。また会おうね」

俺「近いうちに連絡しますね」

当然連絡はしなかった。
プライドが高いのか、向こうからは連絡が来なかった。

翌週、社長から呼び出しがあった。

社長「楽しかったか?カミサンはすごく喜んでたぞ。また遊んでやってくれ」

俺「喜んで。近いうちにまた連絡します」

社長「そうかそうか。野暮だから、この件では私はもう何も聞かない。カミサンも話さないだろう。当人同士で楽しんでやってくれ」

俺「ハイ、わかりました」

実際、その後、社長は何も聞いてこず、以前と変わらない付き合いと取引を続けてくれた。
奥さんも何も話さなかったのだろう。
俺は連絡してないことをチクられて取引に影響することをヒヤヒヤしていた。

その後2年ほど担当を続けたが、社長は相変わらず可愛がってくれた。
その数年後に転職し、会わなくなってしまった。
今頃、あの夫婦はどうしているのだろうか。

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