17才になる息子の気がちがってしまったのかと思いまして、1年ほど前から悩んでいました。実は、あの子が高校2年生になった頃から、だんだん口数が少なくなり、何を言っても返事が口こもるようにしか言わなくなって、「うん」とか「あー」とか 言う程度で、すぐに部屋にこもってしまうようになったのです。
主人がいたころは、何でも話し合えるとっても良好な関係でした。
それというのも、3年前、主人を山の遭難事故で亡くした私は、どうしても働かなければならず、元働いていた薬局で働き始めました。
幸い薬剤師という職業は、今とても条件がよく息子一人ぐらいはなんとか育てられるぐらいは十分のお給料をいただけます。
でも、主人が居たときと違い、私がいつも家庭に居るわけではありませんので、夕飯も私が朝用意はしますが、食べるのは息子が一人ですることの方が多く、ひとりぼっちの夕食が多くなってしまいました。
遅番が続いた時は、私が帰宅しても自分の部屋で勉強していて、何日も会話が無いことが続いた事もありました。
ですから息子との距離が少しずつ広がっていったのかも知れません。
半年ほど前、洗濯かごに入れておいた下着に男の人の体液が着いていたのです。
私はびっくりして、一瞬頭の中が真っ白になりました。私には男の兄弟はいませんので男の子のことはよくわかりません。でも、医学書にも男性の性に関する部分はありますので、それを読みましたがこのようなケースは載っていません。
もし主人が生きていたらこんな時どうすればよいのか話せたのにと涙がでてきました。
私は、この事にはふれず自然に振る舞うことにしました。でも、下着は、まとめて洗う事はせず、お風呂上がりにすぐ洗濯をして干すようにしました。
そうしましたらしばらくは何も起こりませんでした。あれからひと月ほどたったころお風呂にはいって髪を洗っていた時、脱衣場に人の気配を感じました。
たぶん息子の晃(あきら)がタオルでも探しているのだろうと思い気にもとめませんでしたが、しばらくゴソゴソしていたので、
「どうしたの?。タオルは右の引き出しよ。」って声をかけましたら、
「うーん」という返事がかえってきて、戸がバタンて閉まる音が聞こえました。
別に気にも止めませんでしたが、着替えようと脱衣場に移りましたら、今まではいていた下着が無くなっていました。
これは、もうあきらかです。息子しかいません。私は、絶句してしまいました。どうしていいのか頭が真っ白でした。
母親の下着に興味を持つなんて気でも狂ったのではないかと。一晩中考えましたがいい考えは浮かびませんでした。
でも、このままではいられません。次の日の朝、普段通り朝食の支度をして、朝7時半、まだ起きてこない息子にメモを置いて出勤しました。
「今日お話があります。母」
その日一日頭が一杯でした。仕事で失敗しないようにするのが精一杯でした。
その晩、息子と二人で無言のまま食事を終えて、後かたづけをした後、晃と向かいあいました。
「なんで、あんなことしたの?」
「・・・・」
「私は、あなたの母親なのよ。男の子が女性に興味を持つのは仕方がないことだと思うけど、なんでお母さんの下着にあんなことしたの?」
「・・・・」
晃は今にも泣きそうな顔をしてうつむいていました。
「あなたと同じくらいの女の子いっぱいいるでしょう?。そっちに向くのが普通だと思うわ?。なのにあんなことして!」
「・・・ごめんなさい」
消え入るようなかぼそい声でした。
「でも、お母さんが好きなんだ。お母さんとHがしたいんだ。」
大粒の涙がぽたぽたとテーブルに落ちました。
私は、あまりの衝撃で暫く言葉がでませんでした。
「あ、あ、あなた何言ってるの?。私たちは親子なのよ。そんなこと出来るわけないでしょう。何を馬鹿なことを言っているの。」
何がなんだかわからなくなって怒鳴ってしまいました。
「今度変なこと言ったらお母さん知らないから。もうあきちゃんのこと面倒見ないからね。」
晃は、泣きながら自分の部屋にいってしまいました。私の心臓はバクバクです。
学生結婚で、22才で晃を産んで何の問題もなく育ててきたものの、かわいい息子がまさかそんなふうに自分の母親を見ていたとは・・・。
一晩中、いろいろと考えました。父親がいないためあんなふうに変わってしまったのかとか、思春期だからなのか、学校で何かあったのかしらとか。
いろいろと思いめぐらしても適当な回答も方向性も見あたりません。
眼ばかりさえて、まったく眠れませんでした。ようやく眠くなってきたのは明け方でした。
幸い、明日は祝日です。その安心感でようやく悪夢一日が終わることが出来ました。
あの話し合いがあってからはお互いがぎこちない状態が続きました。
息子はいっそう口をきかなくなり、私はあの子の眼をまともに見られなくなりました。
なにか言い様のない不安と、息子の悲しさを救えない苦しさと、昔だったらぎゅーっと抱きしめてあげられたのにそれができないもどかしさと。いろいろないまぜになって私の心を切り刻みます。
私はどうすればいいのでしょうか。
それから一ヶ月ほどたったある日、同僚の送別会で慣れないお酒を飲んで帰った時、足がふらついて玄関でつまずき壁に頭をぶつけちょっとの間気が遠くなりました。
気がつくと、私はベットに横になっていました。
晃が心配して運んでくれたのに違いありません。おまけに頭には濡れたタオルがかけてあります。
やはり晃は優しい子なんだ。あんなに怒鳴ってかわいそうな事をしたわ。と思うと急に愛しく思えるようになりました。
いつも仏頂面して何も言わない子だけど私の愛情が欲しくて悩んでいるんだわ。それなのにあんなふうに言って傷つけたんじゃないかしら。
そんなふうに思えるようになったのです。
次の日は日曜日、お酒のせいもあって起きるのがずいぶん遅くなってしまいました。
10時過ぎ、ゆっくりお風呂に入ってリビングに行くと、晃がめずらしくテレビを見ていました。
私はできるだけ自然に振る舞うようにしました。
「お母さん、昨日飲み過ぎちゃった。ベットに運んでくれてありがとう。重かったでしょう。最近太っちゃったから。」
「ううん。そうでもないよ。」
「あきちゃん、今日は模試はないの?」
「うん。今日はない。・・・」
「お母さんね、この間話したときからあんまり話さなくなったじゃない?。だからお母さんの事嫌いになっちゃったのかって、心配しちゃったのよ。ごめんね」
「ううん」
「でも、昨日あきちゃんがお母さんのことベットに運んでくれてとっても嬉しかったの。」
「だって、ほっとけないじゃん。」
「だから、今日はあきちゃんといろいろ話したいな。お母さんとどこか出かけない? ね、お食事外でしようよ。」
「出かけるの?。いいけど。」
「ね、いこう。ね。」
「うん。」
晃は渋々承知しました。
普通の高校だけど、医学部を目指しているので勉強が大変で、いつも日曜日はゼミや模試に出かけてしまいます。こんなことはあまりありません。いい機会だと思いました。
「ねえ、何処に行こうか。映画でも見る?。」
「そうだね。ハリーポッターがいいな。」
「じゃ、それにしよう。お母さんすぐ支度するね。あきちゃんも用意して。」
映画なんて主人と行って以来ですから最近は全然知りません。テレビで宣伝されている作品ですから大体はわかります。
息子は本も読んでいるようで顔色が変わりました。
私も久しぶりの映画で何かうきうきしてきました。もしかしたら、晃と心がつながった気がしたせいかも知れません。
電車に乗っているときは少し離れていましたが、映画館では隣の席ですから肩は否応なしにくっつきます。でも普通の事だと思います。
でも、場内が暗くなり、映画が始まって暫くしたとき、晃が私の手をぎゅうーって握ったのです。
私はびっくりしました。でも、言葉は出せません。
晃はやはり私を欲しがっているんだと一瞬の出来事で理解しました。
その時から映画の内容は頭には入りません。心臓はバクバクでした。
実は主人にも同じ事をされた事があったからです。親子なんですね。
私は、この子から離れられなくなるんじゃないかっていう未来が走馬燈のように頭に映ってきました。
映画が終わって映画館の外に出たときもすでに手をつないだままでした。私の頭はずーっとぼーっとした状態でした。
「母さん、大丈夫?。ねえ、どうしたの?」
「だって、あきちゃんがあんなことするんだもん。」
「あんなことって?」
「手をぎゅーって握るんだもん。お母さんドキドキしちゃうじゃない。あれって恋人同士がするのよ。」
「だって恋人同士みたいじゃないか。」
「え?」
「ほら、まだ手つないでるし。」
はっとしました。まだ、手を握っているのさえ忘れていました。
「大丈夫だよ。恋人同士に見えるよ。母さんすごく若く見えるもん。20代だよ。」
そんなはずがないのはわかっていますが、そう言われて悪い気はしませんでした。
「ま、いいか。今日は特別に恋人同士になってあげようか。ね、あきちゃん。」
少し甘えて見せたら、晃はとてもニコニコしてきました。
そんなスキを見せたのがいけなかったんだと思います。
男の子ですからものすごい量をたべるんですよね。ですから夕食はあるホテルのディナーバイキングに連れていきました。
客席はものすごく広く、あちこちで家族連れやサラリーマン風の人たちがてんでに楽しんでいました。寿司やカニ、中華、サーロインなど普段はあまり口にしないご馳走をたくさん食べました。
晃の前にはお皿がみるみるうちに重なっていきます。
私たちの席は鉢植えの陰になって丁度死角になるところに案内されていましたので、晃もそれをいいことにことあるごとに私の手を握ってきます。
私も晃との心のつながりができたという気安さから晃の求めに応じて手を握り返したりして、少しうわずっていたのかも知れません。
「やっぱり母さんてすごく綺麗だよね。」
「何言ってるのよ。もっと綺麗な人いっぱいいるでしょう。それに年だし。」
「綺麗な人はいっぱいいるよ。でも綺麗だけでインテリジェンスをあまり感じないんだ。だけど母さんは違うんだよ。つい見ちゃうんだよ。」
「何言ってるのよ。ふふふ・・・。」
私もそう言われて悪い気はしません。
少しワインも飲んだせいで胸のあたりまで皮膚が紅潮しています。
「母さんの少しお酒飲んだ時ってとっても綺麗だよね。」
「そう?、まだいけるかな?。」
「いけるよ、ほら、1年ぐらい前に家に泊まったことがある中井が言ってたよ。」
「なんて?。」
「おまえのお母さんてきれいだよなあ。ほんと羨ましいよ。家のかあちゃんなんかトドだもんね。ぶくぶく太っちゃってさ、昼寝している時なんかグーグーいびきなんかかいてると、まるでゾウアザラシだぜ。って言ってたよ。」
「ははは、そんなこと言ってたの?中井君。でもお母さんがかわいそうよ。そんなこと言っちゃったら。」
「でも、本当なんだもん。中井のかあちゃんて。」
晃は真顔です。
「中井君のお母さんも中井君育てるために一生懸命なのよ。だってパートにも行ってるんでしょう?。今はお父さんだけの給料では暮らせない時代だもんね。」
「その中井が言ってたけど、彼女にするならおまえの母ちゃんみたいな人がいいなって。だから、えーっと思ったんだけど、よく見るとそうだなって思ったんだ。それからだよ、母さんのこと意識しはじめたのは。」
そうだったのか、そう言えばあの頃から晃がよそよそしい態度になってきたのはと思い当たりました。
「でも、あきちゃん。私はあきちゃんのお母さんなのよ。恋人にはなれないわ。そこは越えられないの。わかるでしょ?。私もあきちゃんのこと好きだけど、それはお母さんとしてよ!!。」
「わかっているけど、でも好きなんだものしょうがないよ。」
「母さん、今日は恋人になってくれるって言ったよね?。」
私もうかつでした。お酒のせいでしょうか。この時点でやめておけば良かったんです。
「うん、言ったわよ。」
「じゃ、本当だね?。」
「本当よ、でもさっき言ったとおりよ。こいつ何か企んでるな!。ま、いいか。今日だけよ。ふふふ」
千鳥足でタクシーに乗り、郊外の家までかえりました。
車中、やっぱりずーっと手を握っていました。運転手さんもあまりべたべたしているので変に思ったかも知れません。
やっぱり親子ですから。恋人にしては年が離れすぎてますからね、いくら若く見えても。
家について、リビングのソファーにへなへなと座ると急に睡魔が襲って来ました。
晃が遠くで何かを言っている事はわかりますがだんだん意識が薄れて、何も判らなくなってしまいました。
目が覚めたのは10時を少しまわっていまました。
隣には晃がコーヒーを飲みながらテレビをみています。
「お母さんつい居眠りしちゃった。ごめんね。」
「よく眠っていたよ。やっぱり疲れるんだね。仕事。」
本当に優しい子です。
確かに私は子供の時から虚弱でしたから疲れやすい体質です。
だから、私の両親も頭を使う職業につけさせようと思い、薬学部に行かせられました。
でも現実は肉体労働です。一日中立ちっぱなしの仕事ですから足はむくむし、腰は痛くなるし、かなりハードなものです。
そんな私を気遣ってくれたのだと思います。何故かナーバスになって、本当に優しい子なんだなあと思いました。
そんな時、晃の顔が近づいてきました。次の瞬間、唇を奪われてしまいました。
「あきちゃん、何するの?。」
私はびっくりして立ち上がりました。
「だって母さん、今日一日恋人になってくれるって言ったじゃないか!。恋人同士ならキスぐらい当たり前じゃないか!。」
「恋人になってあげるとは言ったけれど、キスをするような本当の恋人になれるわけないでしょう!。あなた正気なの?。」
「正気さ。じゃ母さんは僕に嘘をついたの?。それならいいよ!。」
そう言って、眼に涙を浮かべながら家から出ていってしまいました。
私はどうすればいいのか途方にくれてしまいました。
晃は本気で私と結ばれたいと思っている。そんなことが許される訳ありません。
しかし、ある程度の妥協をしなければ晃は自分を見失って将来を棒に振ってしまうのではないか。一晩中息子の帰りを待ちながら考え続けました。
人から聞いた話では、受験に集中できるように母親が性の処理をする人もいると聞いたことがあります。
でもそんな背徳的なことはできるわけありません。まったく眠れないまま夜が明けましたが、晃は帰ってきませんでした。
一睡もしない状態で仕事に出かけては、仕事で失敗をすることもあると思い、その日は休むことにしました。
とにかく、晃のことが心配で、学校にも連絡を取ってみましたが、無断欠席をしていました。
「無断欠席ですね。彼、初めてですよ。どうしたんでしょうね。お宅で何かありましたか?。学校ではいつも通りでしたが、何かあったのかな?、仲のいい友達にそれとなく聞いてみますよ。」
と担任の先生が仰ってくれました。
私も、予備校や図書館など晃が行きそうな所を見て歩きましたが、手がかりが掴めませんでした。
でも、半分は馬鹿なことはしないという気持ちもありましたので、気持ちを切り替えて夕食の支度をして待っている事にしました。
6時過ぎ、地元の警察から電話がありました。
「〇〇警察ですが、晃君のお母さんですか?。」
一瞬心臓が止まるかと思いました。
「あ、心配なさらないで下さい。本人はだいぶしょげてはいますが、無事ですので、手続き上本人の身柄を引き受けて頂かないといけませんのでお手数ですが本署にご足労頂けないでしょうか。」
というものでした。
何よりも、無事であった事で一安心しましたけれど、やはり警察には驚かされました。
人様にご迷惑をかけるような事をする子ではありませんので、何があったのか、とるものもとりあえず警察に向かいました。
「あ、お母さんですか?」
「晃の母です。ご迷惑をおかけしました。」
「いやいや、この位の事はよくあるんですがね。ソープランドの呼び込みの兄ちゃんに絡まれていた酔っぱらいを助けようとして一緒に喧嘩をしたらしいんですよ。本人はボコボコにされたと思っててしょげてますけどね。大した怪我じゃないんで心配いらないと思いますけど、念のため病院紹介しましょう。ま、診断書が出れば傷害事件で立件できますが、ただ、やったやつが逃げちゃったらしいんで今捜査中ですけど。ちょっと時間係るかなあ。あ、本人はこっちですけど、どうぞ。」
薄暗い警察署の長い廊下の奥の取調室に案内されたとき、しょげ返った晃の後ろ姿が眼に飛び込んできました。
「晃、大丈夫?。」
「あ、母さん。ごめんなさい。」
眼にはうっすらと涙が浮かんでいます。
「ま、あんな所うろついて怪我したらつまらないんだから。もう二度とあんな所には行かないように。先週もあの辺で1人やくざが刺されてるんだからね。危ないところだから、あんな所行ってお母さんに心配かけたらだめだぞ、いいね。じゃ、帰ってよろしい。」
優しいお巡りさんでした。
警察からの道すがら、何であんな所をうろついていたのか問いただそうと口に出かかるのですが、とても声をかけられませんでした。私が原因であることは明らかですから。
家に帰ると、晃は自分の部屋にこもってしまいました。
あの子の事だから自分のとった行動の愚かさを恥じているのでしょう。私は、無事に帰ってきたことの安堵感でやっと食欲がでてきました。
「あきちゃん、ご飯食べよう。」
「・・・・」
「どうしたの?。大丈夫?」
「・・・・」
「お部屋入るわよ。いい?。」
私は、晃の部屋に入りました。整然と片づけられている部屋の半分をシングルベットが占領しています。
そのベットに座って、晃が泣いていました。
「僕、ソープランドに行って女の人とHすれば母さんを忘れられると思ったんだ。でも、できなかった。だって、母さんとああいう女の人とが同じ様な人になっちゃうような気がしたんだ。だからできなかったんだ。」
そうだったのか、そんなに私のことを求めているのかと思うとすごく愛おしくなって、ベットの横に座り思わず抱きしめてしまいました。
「晃の気持ち、すごくわかったわ。あきちゃんは私の大事な大事な息子よ。」
そう言って、私は晃の唇に唇を重ねました。
まだ本格的なキスの仕方を知らない晃は、ぎこちなく唇を吸います。
私がリードして挨拶のキスからディープキスに移りました。
舌と舌が絡みます。もう頭が真っ白になってしまいました。
すると私の中に変化が起こりました。もうこれ以上したら一線を越えてしまう。私は、
「さ、おしまい。ご飯たべよ。」って強引に唇を離しました。
「うん。」
晃の頬にはまだ涙の跡が残っています。
「さ、顔洗ってらっしゃい。おいしいカレー作って待っていたんだからね。」
お互いちょっと気まずい雰囲気でしたが、努めて話しかけました。
たぶん、これからの二人の生活は前の普通の親子の生活では無くなっていくような気がして、その不安と亡くなった主人に申し訳がないような後悔とが交錯します。
「ねえ、あきちゃん。さっきお母さんとキスしたけど、あきちゃんのことがとても大事な息子だからなのよ。だから、あきちゃんもお母さんの事、大事にしてね。いいわね。」
「うん。」
やっぱりいい子なんだ。私は安堵しました。
「さ、お風呂に入っちゃいなさい。もう、無断欠席はだめよ。」
「わかってるよ。」
晃が風呂から出た後、私もお風呂に向かいました。
下着を脱いだ時、恥ずかしい部分にシミが着いていました。やはりあの時に、女は不本意でも濡れるんですよね。実の息子とキスをして体が反応してしまいました。
風呂から上がると晃がリビングのソファーに座っていました。
私は髪を拭きながらバスローブ姿でその横に座り、晃が用意してくれたコーラを少し飲んだ時、
「母さん、膝枕していい?。」
「いいけど、どうしたの。甘えん坊ね。」
きっとあんな事件があったから甘えたいのかなと思い気安く許してしまいました。
晃の洗いたての髪のシャンプーが芳香を放ちます。その時、はっと気がつきました。
私はバスローブの下には何も付けていません。でも、大丈夫だと思いました。
「母さん、またキスしてよ。ね。」
「しょうがないわね、そんなにお母さんのキス よかった?。」
「うん」
「じゃ、ちょっとだけよ。」
膝にのせた頭と顔に軽く触れると、昔主人に同じ事をした時の事が思い出されました。
ほんの一瞬のつもりでしたが、長い長いキスでした。でもさっきと同じように体の中心に電気が走ったような変化がありました。
「どうしたの、母さん。」
「ううん、別に。ただ、私も女だからあまりしてたら変になっちゃうわ。」
「何が、変になっちゃうの?」
「体がよ。」
「僕、もうとっくに変になっちゃってるよ。」
「え?。」
晃の下半身の方を見ると、もうすでにトランクスを大きくしていました。
「そ、それはできないのよ。いいこと。」
「だって、母さんのこと大事にしたいんだもの。」
晃は大事にするという意味を完全にはきちがえていました。
「あきちゃんとセックスすることがお母さんを大事にすることじゃないのよ。」
「僕は母さんとセックスすることが母さんを大事にすることだ思うんだ。だって、一生母さんを守るんだからね。」
「そ、そんな。そんなこと言ったらだめでしょ?。だって、あきちゃんも大学出て立派なお医者さんになって、お嫁さんもらって子供作って幸せな家庭を作らなくちゃあなたのお父さんにちゃんと報告できないでしょ?」
「それじゃ母さんはどうするの?。知らない人と再婚するの?。僕そんなのヤダ。母さんとずーっと一緒にいたいんだ。そして、母さんに僕の子供を産んで欲しいんだ。だから結婚式も挙げたいんだ。」
「な、な、何を言ってるの気は確か?。そんなことできるわけないでしょう?」
「どうして?。親子で子供作って夫婦している人たちいるんだよ。」
「え?、そんなのあるわけないでしょ?。第一、奇形が産まれちゃうわよ。」
「本当だよ、この間ネットサーフィンしてたら偶然変なサイトに入っちゃって、近×××のサイトなんだけど、子供だって医学的に大丈夫なんだって。」
頭がくらくらしてきました。晃は本気でそんなことを考えているのです。
おろおろしているうちに、いつの間にか晃の手はバスローブの間から私の胸に侵入していて、私の胸を優しく揉んでいました。
私の頭と体はますます錯乱していきます。
耐えられないほど。胸を優しく揉まれ恥ずかしい部分から愛液がじわっと出るのがわかります。
「ね、ちょっと、頭どかして、ね。もうこれ以上はダメ。手もダメよ。ほら。」
「いいじゃないか、もう少しだけ。」
「ダメだったら。ほら、ね、ね。」
私は必死に晃の頭をどけてバスルームに駆け込みました。
もう心臓はバクバクです。
もう一度シャワーをあびて、あの部分をきれいにしていると晃が一糸まとわず男の部分を大きくさせて入って来ました。
私はここで絶対に犯されると思いました。たぶん恐怖で顔がひきつっていたのだと思います。声すら出ませんでしたから。
「母さん、そんなに怖い顔しないでよ。母さんとHしたいけど母さんが悲しむような事はしたくないんだ。だから、母さんがHしてもいいと思うまでがまんするから。」
確かに晃のその部分は急速に小さくなっていきました。
本当に私を気遣ってくれているんです。
でもこの一線だけは越えられないし、越えてはいけない事です。
しかし、私の女の部分がいつまでこの責め苦に耐えられるか自信がありません。
晃のあまりにも大きなものを見てしまった今では。主人のそれを凌駕する程のそれが目に焼き付いてしまいました。
晃は、そう言うとさっさとバスルームから出ていってしまいました。私はどうしていいか判らず、涙だけが止めどなくあふれ出て、言い様のない悲しさを感じました。
「あきちゃん、ちょっといいかな?。」
「うん。」
ノックをした手が震えます。
「ちょっとリビングに来てくれる?。」
「うん。」
晃はトランクスにTシャツで現れました。
「お母さんね、あきちゃんの気持ちとっても大事にしたいのよ。でもお母さん、心の準備がまだできていないの。わかるでしょ?。だってこれってとってもいけない事だし、絶対にしちゃいけないことなのよ。わかるでしょ?。」
「じゃ、僕母さんの心の準備ができるまで待つよ。」
しまった、と私は思いました。つい、口を滑らしてしまったのです。
私は、心の準備さえできれば晃とセックスをしてもいいと言ってしまったようなものでした。
「あきちゃんはとてもいい子だからお母さんの言うことを理解してもらえると思ったんだけど、やっぱりダメかしら?。」
「ううん、判ってるよ。母さんが僕としてもいいなと思えるまで待っているよ。僕だって母さんを強引に×××なんかしたくないし、母さんを悲しませたくないもの。だから、いつまでも母さんの気持ちが決まるまで待っているよ。それでいいんでしょう?。」
晃は私を×××までして強引に関係を結びたいとまで考えていたんです。
でも晃は私を気遣って合意の上のセックスを望んでいるのです。私はどうすればいいの
でしょうか。
「と、とりあえず今日はもう寝ましょう。明日話すことにしましょ!。」
私は強引に話を中断して晃を部屋に追い返しました。
もう、後には引けない所まで追いつめられたような気がしてきました。
その夜、昨日の疲れもあってぐっすり眠ってしまいました。2時過ぎトイレに起きると晃の部屋の電気がまだ点いていました。
僅かに開いた扉の向こうでベットに座り盛んに体を揺すっています。それが何を意味しているかはすぐに判りました。
晃は絶頂に達したとき、「母さん」と小さく叫びました。
私の心臓はバクバクです。手は震え、足取りもおぼつかない状態で部屋に戻りました。もう、何らかの結論を出さなければならないと悟りました。
明くる朝、朝食の準備をし、まだ起きてこない晃を残して職場に向かいました。
電車で1時間30分の通勤時間はかなり辛いものがあります。
晃が中学生になった時今通っている職場近くのマンションから現在のマンションを買い移り住んで来ました。
まさかその明くる年に主人が遭難するなど夢にも思いませんでしたが主人の生命保険のおかげで借金もなく生活ができることは有り難いことだと感謝しています。
私の両親もまた主人の父もいつまでも一人でいないでと再婚を臭わせていますが、今の私にはとてもその気にはなれません。
たぶん、主人を今でも忘れられないからだと思っています。ましてや、晃の事を考えたらとてもそんな気にはなりません。
やはり世の常のごとく子供のために一生を終わるのだと運命を素直に受け入れていました。
でも、今はちょっと違ってきました。同じ子供のためにでも我が子と夫婦同然の関係になる。もう、正常な思考が難しくなってきました。私はどうすればいいのでしょうか。
もう判りません。その時、何故かなるようにしかならないのさって言う主人の口癖が聞こえたような気がしました。
その時、私は覚悟ができたのかもしれません。いずれ晃に抱かれるんだ。それも私の運命なのだろうと。
でもまだ、心の倫理観は警鐘を鳴らしています。それも一層激しく鳴らしているんです。
その日、6時過ぎに帰宅しました。晃はまだゼミに行っていて帰って居ません。
夕食の準備をしているところに帰って来ました。
「ただいま」
「あれ、今日はずいぶん早かったのね。」
「うん。とても勉強にならないんだ。」
「どうして?」
「・・・・」
私のことが理由であることは明白です。それを聞く方が残酷です。
「じゃ、お母さんがキスしてあげたら勉強に集中できるかな?。」
私はそう言って晃の顔を両手で軽く包み軽くキスをしました。そうしたら晃は強引に舌を絡ませてきましたので「後はご飯の後にね。」ってちょっと意地悪をしちゃいました。
夕食後、ソファーでテレビを見ている晃の横に座り、
「お母さん、あきちゃんにお話があるの。」ってきりだしました。
「なに?。」
「お母さん、いろいろ考えたんだけど、眠れないほど考えたんだけど、あきちゃんのこととっても大事に考えているの。だから、あなたの求めに少しでも応えてあげたいんだけど、でもやっぱり、あなたとセックスはできないのよ。お父さんに申し訳ないし、しちゃいけないことだから。だけど、あなたがどうしても苦しいときだけ手伝ってあげる。それで我慢してくれない?。」
「本当にいいの?。」
「本当に悩んだんだから。でもあなたとセックスはできないもん仕方ないわ。」
「うん。わかった。でも母さんすごく嬉しい。やっと母さんが僕の気持ちを判ってくれて。」
「じゃ、お風呂入っちゃいなさい。後でお部屋に行くから。」
私は、とうとう踏み込んではいけない領域に入ろうとしているのです。
もう自分では止められない所まで来てしまったようです。
晃はそそくさとお風呂に入り自分の部屋に行きました。私は、夕食の洗い物を終えて、お風呂に入りました。もう覚悟ができました。臨月の頃主人にしてあげたようにすれば晃も満足してくれるだろうと。
でも、ちょっと甘かったかも知れません。
あまり刺激にならないようなパジャマを着て晃の部屋の扉をノックしました。
「あきちゃん、入るわよ。いい?。」
私の心臓は爆発しそうです。
「うん。」
晃はすでに上半身は裸でベットに座っていました。トランクスは完全に三角形になっています。私はゆっくり晃の横に座り、優しく抱きしめました。
そして、静かに唇と唇を重ね、舌と舌とを絡ませあいました。
そして、晃のトランクスの上からいきり立ったそれを静かに握りました。
主人のそれと比べると一回りほど大きいそれは私の手の中でドクンドクンと拍動し、トランクスに僅かなシミを作り今にも爆発しそうな状態です。
私はゆっくりと晃のトランクスを脱がせ、その分身を上下にさすりました。やはり初めてだったようです。すぐにその時が来ました。
「か、母さん、で、出る。あー。」
私はあわててティッシュを取ろうとしました。でも間に合いません。
すごい量でした。右手は晃のそれを握り、左手は亀頭にかざしました。手のひらにびゅっと次から次へと当たります。
私の手のひらに見る見るうちに貯まっていきます。
あっと言う間に手のひらからこぼれ落ちそうになりましたがまだ止まりませんでした。
ようやく終わったあと、手を洗おうとバスルームまで行きました。
その大量の精液は今実の母親に向けて放たれたものだと思うと、その栗の花のような臭いとあいまって私の頭はくらくらしてきました。
「あきちゃん、いっぱい出たわね。びっくりしちゃった。お母さんとそんなにセックスがしたいのね。だからこんなにいっぱい出るのよね。」
私は、もう頭の中は真っ白です。
再び晃のそれをティッシュで拭いてあげようと触ると、分身が見る見るうちに堅く大きくなっていくのがわかります。
「もう、こんなに堅くなって、すごいわね。」
「だって、母さんがとても綺麗だから、どうしてもセックスがしたいから。」
「あきちゃん、お母さんもあなたの求めには応じてあげたいけどこれ以上はできないのよ。わかって。ね。そのかわりあなたがしたい時はこれ、してあげるから。ね、これで我慢して。お願い。」
でも、とうとう私の一線は越えてしまったのかもしれません。女性週刊誌で読んだ記事のようにとうとう息子の性処理の手伝いをする母親になってしまいました。
でも、不思議とその記事を読んだときのような嫌悪感はありません。これから先、私と晃の関係は普通の親子の関係ではなくなっていくのでしょうか。
私は、自分が堕ちていくような気がします。いつ最後の一線を越えてしまうかわかりません。
晃の深い愛を受け止めてあげたいという衝動を抑えきれなくなる自分がとても怖いのです。
社会に背を向けて一生生きられるものなのでしょうか。たとえ晃が私を求めても、それに応じ彼の将来を台無しにしてはいけないのはわかっています。
私の考えはぐちゃぐちゃになっています。
あれから少しずつ二人の生活は変わり始めました。かつてのような親子関係の和やかさではなく、親子を越えた緊張感が漂います。帰宅すると必ず唇を重ねます。
そして私を見るとトランクスを膨らませます。ほとんど日課のようになってきました。
主人とはこんなことはしたことはありません。
仕事が遅くなったとき、たまには外で食べようと晃をレストランに誘うと喜々として現れます。レストランでは私の隣に座り無理に体をくっつけます。ウエイトレスが変な顔をした事もありました。
「あきちゃん、もう少し離れなさい。人が見たら変に思うわ。」
「だって、母さんの側にいたいんだ。」
「そんなこと言ったって、周りの人に気づかれてしまうじゃない。だめよ。」
「誰も気づかないよ。」
「さっきウエイトレスさんが変な顔してたわ。変に思うわよ。ほら、離れて。」
「わかったよ。じゃ、お店出たらキスしてくれる?。」
「えー、そんな交換条件変よ。」
「じゃ、もっと側に寄るから。」
「わかったわよ、キスしてあげるから早く離れなさい。」
もうほとんど恋人気分です。
家までの道すがら、暗い公園で恋人たちのように抱き合って長々と唇を重ねました。
私は、誰かに見られやしないかとても落ち着いてはいられませんが、晃はなかなか唇を離しませんし、胸などを触ってどんどんエスカレートしていきます。
「ねえあきちゃん、人に見られるからお家でしましょ。もうだめよ。」
「もうちょっと、いいでしょ?。」
「もう、ダメよ。」晃は、しぶしぶ応じます。
晃のズボンの変形は家に帰るまで元には戻りませんでした。
人とすれ違うとき、買い物袋で隠したり、目立たないように私が前を歩いたりとっても大変でした。
先日町に買い物に行ったときなどは、車の助手席に座って、私の太股あたりにずっと手を乗せて悪戯します。
「もう、あきちゃん、手をどけてちょだい。運転に集中できないでしょ。ほんとにこの子は。」
「ねえ母さん、買い物済んだら〇〇山までドライブしようよ。」
「そうね、お天気もまあまあだし、山の上でおにぎりでも食べよっか。」
「うん、そうしよ、そうしよ。」
買い物を済ませて、コンビニでお弁当を買って〇〇山の駐車場に車を止めました。
頂上まで10分程の山道です。頂上までの道々、晃は私の手を離しません。
まるで恋人同士のように肩や腰に手を回します。
「ちょっとあきちゃん、もう少し離れてよ。人に見られちゃうわよ。」
「大丈夫だよ。見られたって僕らが親子なんてわかんないよ。」
「そんなことないわよ。絶対判るんだから。」
「そうかなあ。」
渋々離れますが、手だけは離しません。なんだかおかしくなってついケラケラ笑ってしまいました。
「あきちゃん、なんだか子供みたい。さっきからお母さんの手握ったまま離さないんだもの。子供の時の遠足思い出しちゃった。あの時は丸太の橋が怖いって絶対手を離さなかったものね。あの日は、怖い怖いって言ってお母さんにくっついたままだったのよね。あの時とあんまり変わらないわね。ふふふ・・・。」
「そうだったかなあ。あんまり覚えてないけど。でも母さんの手あの時と同じだよとっても柔らかくて。」
「そんなこと無いわよ。ガサガサになっているもの。」
頂上には東屋があって、海が一望できます。幸い誰もいませんでした。東屋のベンチに座り、海を見ながらお弁当を広げていると急に雲行きが怪しくなってきました。
私たちは急いで車に戻ると夕立のようなどしゃぶりになりました。
「このどしゃぶりじゃ、怖いわね。ちょっと待っててみよう?。おなかいっぱいだしちょっとお昼寝でもしようか。」
私は日頃の疲れもあって、座席を倒すとしばらく居眠りをしてしまいました。
その間晃は私にいたずらを仕掛けてきました。
私のスカートをずらしたり、胸を揉んだり、すぐ気がつきましたけど。
「あきちゃん、もう眠れ無いじゃないの。悪戯して。」
「だって母さんすごく綺麗なんだもん。ねえ、Hさせてよ。お願いだから。」
「それは、ダメ。だから手伝ってあげてるでしょう?。また、こんなに大きくしちゃって。でも、いまはしてあげない。悪戯した罰よ。さ、帰りましょ。」
私は、車のエンジンをかけ、林道を下り始めました。
晃は諦めきれずに助手席でしごき始めたんです。
「ちょ、ちょっとあきちゃん、人に見られるわ。ちょっと、やめてよ。」
そんなことを言ってもやめる気はありません。
「・・・・」
「お母さん、困らせないでよ。やめなさい。気になって運転できないでしょ。やめなさいったら。」
オナニーを目の前で見るのは初めてです。手伝ってはあげているんですが、晃が自分でしているのを見るのは変な感覚です。
「母さん、母さん、あー、でるー。」
私は車を止めて、ティッシュを取ろうと思いましたが間に合いませんでした。ダッシュボードやフロントガラスに飛び散りました。
否応なく車中独特の臭いが充満します。私はこの時ばかりは怒りました。
「何やってるのよ、もー。見境無くこんな事して。人に見られたらどうするのよ。犬や猫じゃあるまいし。本当に情けない、この子ったら、もー。」
「・・・・」
「自分の欲求を抑えることもできなくちゃ、大人として失格よ。それに、もし恋人ができても、恋人の前でこんなことしたら嫌われちゃうわよ。まったく。お母さんのことHの道具みたいに考えていない?。女をそんな風に考えるのってお母さん嫌いよ。」
「・・・・」
晃も、欲求を自分ではもう押さえきれなくなっているのでしょう。飛び散ったものを拭きながら自然と涙が出てきてしまいました。
やっぱり、手伝いなんかしなければ良かったと思いました。
普通の親子では決してない息子とのこんなやりとりに少しずつ慣らされていく自分に悲しさを感じています。
私達は、一応のルールを作りました。
外であのようなことをしたり、私を辱めることや私のいやがることはしないことを約束してくれました。
だから、逆に家の中では彼の言うことを少しずつ認めていかざるをえなくなってしまいました。
晃の欲求はだんだんエスカレートしています。
「ねえ母さん、週刊誌で見たんだけど、口でもするんだって。」
「えー?。何言ってるの?。そんな汚いことできないわよ。前にも言ったけど、お母さんのことHの道具みたいに考えていない?。」
「そんなことは無いんだけど、母さんHさせてくれないじゃん。」
「当たり前でしょ!。前にお話ししてあきちゃんも納得したじゃない。」
「母さんが僕としてもいいと思うまで待つと言ったんだよ。母さんとHはしないなんて言わないよ。」
「それは言葉のあやでそうなっちゃったけど、お母さんそんな意味じゃなかったのよ。」
「でも、心の準備ができたらHしてもいいって言ったじゃないか。だからそれまで待っているんだよ。」
「でもさあ、あきちゃんには女の子のお友達いないの?。お母さんの方ばっかり
見ないで同年代の女の子のには興味ないの?。そっちの方が自然なのよ」
「でもさあ、あきちゃんには女の子のお友達いないの?。お母さんの方ばっかり
見ないで同年代の女の子のには興味ないの?。そっちの方が自然なのよ」
「母さんじゃなくちゃ嫌なんだよ。同級生の女の子なんか全然おもしろくないよ。話も子供じみてるし、なんかすごく見え見えなんだよ。僕が医学部狙っているからって、私が晃君のHの相手してあげるから受験がんばってね。なんて迫って来るんだよ。」
「そんなこと言ったって、セックスしちゃったら近×××になっちゃうじゃない。それで赤ちゃん出来ちゃったらどうするの?。お母さん産めないわよ。お父さんになんてご報告するのよ。あきちゃんの赤ちゃんができました。二人で育てます。なんて言えないわ。それに、あきちゃんのお爺ちゃんやお婆ちゃんにだっていずれ判っちゃうじゃない。」
「そんなこと僕平気だよ。黙っていればいいんだよ。僕、母さんに僕の子供を産んで欲しいんだ。親子だって夫婦になったら子供を作ったっていいじゃないか。それにお父さんだって喜んでくれると思うよ。だって、母さんが再婚して他の人に抱かれるのって嫌だと思うんだ。」
「親子で夫婦になるなんてできないし、お母さんは再婚なんかしないわよ。」
「だって、母さんの言うとおりもし僕が結婚したら母さん一人になっちゃうんだよ。」
「お母さんは、ずーっと一人でいるもん。」
なんだか急に悲しくなってきました。あと少しで40才、晃が一人前になったころお嫁さんに取られちゃって、私は一人で暮らさなければならない。
もし主人が生きていれば好きな山を二人で歩いて人生を楽しめるのに。急に涙がでてきてしまいました。
「母さん、泣いてるの?。ごめんね。悲しませること言っちゃったみたいで。」
「ううん、違うの。」
私は気持ちを切り替えるつもりで、
「じゃ、一回だけよ。口でしてあげるわ。お父さんにもしてあげなかったんだからね。」
「ほんとにいいの?。」
「一回だけ、一回だけよ。いいわね。」
「うん。」
週刊誌で見てやり方はしっているつもりですが、実際するのははじめてです。
晃のトランクスを静かに脱がせると、いきり立ったそれが天井を向いていました。
ベットに腰掛けた晃の前に跪き、それを間近に見たとき、その大きさに頭がくらくらしました。
晃のそれを口に含んだとき、顎が外れるかとおもいました。
「母さん、い、痛い、歯たてないで。」
「うぐ。」
いったん口から出しました。
「どうすればいいの、お母さんしたことが無いから・・・。」
「口に含んで、ベロでなめて、上下に動かすんだ。」
なんだか要領がわかってきました。
「こうすると気持ちがいいんでしょ。」
言われたとおり口に含んで上下すると、少し粘液の味がしたと同時に、
「か、母さん、で、出る。出る。うっ。」
生臭い精液が喉に向かってびゅっびゅって数度放たれました。初めは飲み込むつもりはなかったのですが、晃が瞬間腰を前につきだしたため、喉の奥になって、つい飲み込んでしまいました。
「うぐっ。」
まだ、かたいままです。静かに口を離すと、満足そうな晃の顔がありました。
ちょっと苦しくてうっすらと眼に涙がにじみます。
「あんまり奥に出すからむせるかと思ったわ。飲んじゃったじゃないの。もー」
「母さん、飲んでくれたの?。嬉しい!!。どう?おいしかった?。」
「何言っているのよ。おいしいわけないでしょ。だって、あきちゃんが無理言うからしたあげたのよ。お母さんには苦しいだけよ。もう嫌よ。2度としないからね。」
「母さんの顔すごくかわいかったよ。ね、キスして。ね。」
「口洗って来るから。」
「ううん。そのままがいい。そのままキスしよ!。ね。」
「本当にあきちゃんは。」
晃は自分の精液がまだ残っている私の口に吸い付きました。
「あー、母さん、母さん、愛してる。」
ベットに押し倒されて、ぎゅうっと抱きしめられ、胸を優しく揉まれ、吸われ、愛撫されました。
私は、また一つ堕ちてしまった気がします。
夕食後、自分の部屋にいる晃に扉越しに声をかけました。
「あきちゃん、ちょっとお話があるの。リビングでちょっとお話しましょ。」
私は晃をリビングに誘い、ちゃんと話そうと思いました。
「なに?。」
「お母さん、もう耐えられないのよ。毎日あきちゃんのお手伝いしているの。私だって女ですもの、したくなるときだってあるわ。だからあきちゃんの言うとおりにしようと思ったの。私だって体の変化があるのよあなたのおちんちん見ていると。」
「それって、僕とセックスしてくれるの?。」
「そうよ。私、決めたわ。あきちゃんときちんとするわ。でも、これだけは守ってちょうだい。必ずコンドームは使うこと。だって、あきちゃんの子供はつくれないもの。赤ちゃんにはなんの罪もないのよ。自分の出生を知ったとき、苦しむのは生まれてくる子供だもの。それから、乱暴にしないでね。お父さんはすごく優しかったのよ。あきちゃんは私にとっては二人目の男性なんだからね。」
「うん。守るよ。」
「それから・・・。」
「まだあるの?。」
「ええ。お母さんはあきちゃんがお嫁さんをもらうまでの間だけの恋人にしてね。あきちゃんにはちゃんとした家庭を持って欲しいから。それからもう一つ、お母さんとセックスをするのはお家の中だけよ。外で変な真似したり二人の秘密を知られるようなことしたらその時はお終いよ。お母さん、あきちゃんを置いて出ていきますからね。いいわね。約束できる?。」
「わかった、約束する。」
「あきちゃんにとって初めての女の人がお母さんになるのよ。本当にお母さんでいいの?。こんなに年がいっててもいいのね?。」
「母さんじゃなくちゃ嫌なんだ。」
すごく甘かったと思います。晃がいずれ私に飽きて、若い女の人に心が奪われていくだろうと思いました。だから、それまでの間だけ晃の自由にさせてあげよう。
そう自分自身に言い聞かせました。いえ、そう正当化しようと思いました。
そうせざるを得ないのです。愚かな母親だと思います。たぶん、このままいったら晃が私から去って行くときのショックは耐えられないものになるのかも知れません。
だから私は、体の一線は越えても心の一線は絶対越えない。割り切って関係を持とう。私と晃のために。そう心に誓い、私自身に言い聞かせました。
蒸し暑い夜でした。いつもどおりお風呂に入った後、晃の部屋に向かいました。
バスローブの下には何もつけませんでした。心臓は否応なく高まります。喉は乾いて、頭は真っ白になっています。
「あきちゃん、お部屋、入るわよ。」
「うん。」
私は夢遊病者のように晃の横に座りました。今日は昨日までとは違います。実の息子に体をゆだねるのです。しかし、私の体は今まで以上に反応しています。
「明かりを消して。」
息子に全身を見られるのはあまりにも恥ずかしい。最後の羞恥心なのかもしれません。
明かりが消えると静かにバスローブを脱ぎました。
晃もトランクスを脱ぎ全裸になりました。息子の部屋で全裸の母親と息子が向かい合いました。
薄明かりの中、晃のそれは張り裂けそうなくらい大きくなって、天井を向いています。
「母さん、やっと僕の願いが叶うんだね。すごく嬉しい。」
「私は望まなかったんだけど、あなたがお父さんからお母さんを奪うのよ。」
私は、晃にコンドームを渡しました。
「必ず付けてね。優しくしてちょうだいね。」
晃はぎこちなくコンドームを装着しました。そして、私を静かに抱き寄せ、深い深いキスをしました。優しく胸を揉みます。私と晃はキスをしながらベットに横たわりました。
晃の唇は首筋をつたいます。そして、耳たぶや顎に移ります。
「母さん、すごくいい匂い。」
唇は荒い息をたてながら胸に、そして乳首に吸い付きます。まだ女性を知らない晃の愛撫はぎこちなく、まるで赤ん坊のようです。
しかし時折、否応なく硬くなった乳首を舌先でころころところがされ、押されると二の腕には鳥肌がたちます。
「あー、母さんすごく綺麗だ。入れるよ。」
私は静かに頷き、そしてゆっくり脚を開き晃を迎える瞬間を待ちました。
晃の鼓動が聞こえてくるような静けさが漂い、二人の呼吸だけが聞こえます。
私は晃が入りやすいように体を動かし、分身を導きました。
晃が入ってきました。とうとう入ってしまいました。もう後戻りはできません。
晃は私に体重をかけないように肘で体を支え、私の肩を背中から抱えます。
私の眼からは止めどなく涙が流れます。
「あっ・・・。」
「か、母さん。」
もう声にはなりません。晃は本能的に狂ったように腰を振ります。静かな部屋の中で母子が性器を交える音だけが聞こえます。ほんの1〜2分の事でした。
晃が絶頂に達しました。晃の太股が伸びきり、そして思わず私も晃の体にしがみつき、両足で晃の腰を抱え込んでいました。
「うっ。」
息づかいが荒くなっています。とうとうしてしまったんです。ものすごい後悔と罪悪感が交錯しました。晃は私と体の一部を繋げたままキスを繰り返しました。
「ありがとう母さん。」
晃は満面の笑みです。
母子の関係から男女の関係になった瞬間でした。私は涙が止まりませんでした。
ただ、私の心には僅かな安堵感があったのは何だったのでしょうか。
晃は、泣いている私を静かに抱き、
「大丈夫だよ、母さん。僕が一生守るから。大丈夫だよ。」
と言ってくれました
晃との新しい生活のため、お部屋の模様替えなどいろいろやっていました。
あれからというものは、私達親子の関係は一気に変化してしまいました。
別々に寝ていたお部屋は、晃が私の部屋に来ることで寝室が一つになりました。
夫の遺影の前で息子に抱かれるのはあまりにもうしろめたいので、寝室にあった位牌と遺影はリビングに移動しました。これも問題は残るんですが・・・。
晃の若さを満たすのは大変な事です。
初めての時に買ったコンドームは次の日には無くなり、別の薬局に行ってまとめて買ってきました。その時もまだ罪悪感はありました。
しかし晃に体を許してから、少しずつ晃にも落ち着きが戻るとともに、私の心も少しずつバランスがとれてきたように思います。
晃を愛するという事は母親としてであって夫としてではありません。
それと同時に私にわだかまっていた欲求が晃の欲求を口実に晴らしたのも本当だと思いました。
ここまで堕ちてしまった以上私は心を切り替えようと思いました。晃には少しかわいそうだけど、夫婦のようにセックスはしても夫婦のような心にはならないと誓いをたてています。
私も晃と交わる回数が増える毎に少しずつ感じるようになって来ました。
初めの頃は何か仕方なくしていた事もあって、早く終わって欲しいという気持ちがありました。
今は晃ががむしゃらに求めるのではなく、少しずつ私の感じやすい部分を優しく刺激するようになってきていることもあって、思わず声をあげてしまうことが多くなってきました。
だんだん息子に愛されることに女としての喜びを感じるようになってきたのかも知れません。
昔、主人に毎日愛された時のように、今は息子に毎日愛されています。
何か自分自身が若返っていくような変な感覚に陥ることもあります。
私が悩んでいた時期、同僚には鬱的になっていた私を心配していろいろ声をかけて貰いましたが、最近明るくなったと言われてます。
生理との関係なのでしょうか、無性に下腹部が熱くなることがあります。このような時は大声をあげて失神することもありました。
「母さん、大丈夫?。しばらく意識がなかったんで心配しちゃったよ。」
「恥ずかしいわ。お母さんイっちゃったみたい。あきちゃん上手になったわね。お母さんのこと夢中にさせるなんて。」
「母さんイっちゃったの?。そんなに良かった?。嬉しいな。」
確かに晃の愛撫は上達しています。17才とは思えません。
このごろは、口には出しませんが私の方から晃としたくなることさえあります。
「ふふふ。良かったわ。」
「母さんの体って本当にいいよね。」
「そうかしら。若い時と違うわよ。太ってきちゃったし。」
「でも、この胸やお尻の感触がとってもいいんだよね。」
そう言いながら優しくタッチしてきます。昔、夫に同じようにされた事を思い出しました。
「まあ、やらしいわね。おじさんみたいなHなこと言っちゃって。」
「ねえ、母さん。」
「なあに。」
「母さんのこと。真理子って呼んでいい?。」
「うーん、それはダーメ。私はあきちゃんのお母さんだから。Hはしても私たちは親子だもんね。」
晃は少しずつ私たちの関係に慣れてきて、私を妻のように考えはじめているのでしょう。
私の夫は亡くなった主人、そこは譲れませんので。
晃のおちんちんは一度出しても私の中ですぐ大きくなります。
その時によってはそのまま続けた事がありました。その時は私の中でコンドームが破れないか心配しました。
休日の前日は帰宅した時から朝までしたことがあります。私もさすがに疲れ果てました。
「あきちゃん、もう勘弁してよ。お母さん死んじゃうわ。腰が痛くなったわ。」
「でも母さん、母さんがとっても綺麗だからすぐしたくなるんだよ。」
「そんなに母さんがいいの。でもこんなにたくさんしたらお母さんのあそこ壊れちゃうわよ。」
「ほんとに?。」
晃はまだ硬い状態で私から離れると、精液が溜まったコンドームを付けたまま言いました。
「ほんとよ。そしたらもうできなくなるわよ。」
「えー。そんなのやだ。」
「ねえ、母さん。」
「なあに。」
「母さんのあそこ見せてよ。」
「いやよ、そんなの恥ずかしいわ。」
「だって、じっくり見たこと無いんだもん。見せてよ。」
「・・・・。」
「ねえ、見せてよ。」
「しょうがないわねえ。そんなに見たいの?。まったくこの子は。」
私は両膝を立てて両足を開きました。昔主人に同じ事をした記憶があります。
その時は新婚当時で、恥ずかしくて毛布をかぶって夫に見せた事を思い出しました。
「女の人のここってすごく複雑なんだね。これが僕が産まれてきたところでしょう?。こんな小さいんだ。あっ、液が溢れてきたよ。」
私は見られた事でまた変な気分になってきました。
すると晃は私のそこに吸い付き、舌を入れ、そして愛液をすすりました。
「だめー。そんなことしちゃ。いやよー。」
「ちょっとしょっぱいけど、母さんのいい匂いがするよ。あっ、もっと出てきた。」
「ちょっと、だめよー、やめてー。お願い。あー、あっ、あっ。」
晃は、最も感じる部分に舌を這わせ、優しく舌でころがします。
「ここって、こんなに硬くなるんだ。気持ちいいの?。」
私の一番感じる所を執拗に責められて限界に達しました。
「あー、いい。もうだめ、だめー。はやくコンドーム付けなさい。お母さん我慢できない。はやくー。いやー。」
晃に新しくコンドームを付けさせ、仰向きにさせました。
初めて私が上になり、硬くなった彼をそこにあて、一気に腰を沈めました。
そして夢中で腰を振ってしまいました。こんなに感じたのは初めてでした。
こんな背徳的な行為だからこそ余計に感じてしまうのでしょう。
「真理子、すごかったね。そんなによかったの?」
晃は息づかいの荒くなっている私にこう言った時、私は我に返りました。晃に溺れている自分を深く恥じいったのです。
「前にも言ったでしょ。真理子なんて呼び捨てにしないで!。いくらHしたってあなたのお母さんでしょ!!。」
私にとっては、最後のよりどころなんです。
「わかったよ。もう、言わないから怒らないでよ。」
晃もちょっと慌てていました。
夏休みに入って、晃は塾通い。私は夏休み体制で忙しい仕事に追われています。
先日、塾の休みと私の会社の夏休みが偶然合いましたので、近場の温泉に1泊2日旅行に行ってきました。
でも、ここでちょっと問題が起こりました。
宿は山間の温泉で、昔家族で泊まった事のある一軒宿です。
我が家から車で2時間30分ほどの所にありますが、渓流の音と雨上がりの緑がまぶしい静かな宿です。
朝、私は裸で隣に寝ている晃を起こし、晃がしつこく着けるように懇願する紫色の下着をつけました。
前日、デパートに買い物に行ったとき、目に付いた薄めのものです。
私はかなり薄いので恥ずかしかったのですが、晃があまりにもしつこく言うので買い求めたものです。
鏡にうつった姿は、かなり透けていて恥ずかしいものです。
男の人はどうしてそんな姿を望むんでしょうね。息子ながら呆れてしまいます。
薄めのノースリーブに短めのスカートも晃の指定です。私は下半身が落ち着かないと言ったんですが、聞いてくれませんでした。
軽い朝食の支度をし終えたのに晃は起きてきません。一番眠い年齢なんでしょうね。
再びベットまで起こしに行って布団をはぎました。
「ほら、起きなさい。もう、10時になるわよ。行かないの?。」
そこには隆々と大きくなったおちんちんが眼に入りました。
少しそれを握って、前後にちょっとさすったあと中指でピンとはじいて、
「ほんとにこんなに大きくして。」
「イテ、今起きるよ。これはアサダチだよ。しょうがないでしょ。」
「そんなことわかってるわよ。さ、ご飯食べよう。早く顔洗ってらっしゃい。」
「うん。母さん、ちょっとだけ手でしてくれない。」
「昨日、あんなにHしたじゃない。またしたくなったの?。この子は。しょうが
ないわね、もうあんまり出ないんじゃないの?。あれだけしたんだもの。」
回数を重ねる毎にその罪悪感は段々と薄らいでいくものですね。
息子と関係を持つ事への抵抗感は無くなってきました。生理の数日間を除き毎日関係しています。
朝起きた時から夜寝るまでの間休まずしたこともあります。
それと同時に、いろいろな刺激を求めて、ベットやソファだけでなく外から見えないかドキドキしながら立ったまま窓を背に交わったこともあります。
キッチンやリビング、バスルームや玄関でもしました。
さすが玄関でしたときには声が外に漏れないか心配しました。
なにか見境無く関係しているような感じです。まるで新婚の時のようです。
「ちょっとでいいから、やってよ。」
「ほんとうに晃ったら。」
晃のお手伝いをしながら彼の気持ちよさそうな顔を見ていると、なんだか幸せな気分になっていきます。私は晃がやはり可愛いんです。
暫くするとイキそうな感触になったので、側にあったティッシュを彼に被せ、射精を待ちました。
若いってすごいですね、あっと言う間にティッシュいっぱいになりました。
「さ、お終い。早く顔洗って来なさい。」
「ありがと。母さん。」
「ん、いいわよ。若いんだから。」
身支度を終え、自宅を出たのは11時を回っていました。
急ぐ旅でもありませんのでのんびりとドライブを楽しみました。
いくつかの観光スポットを周り、宿に着いたのは5時近くなっていました。
仲居さんに案内されたお部屋は偶然にも昔泊まったことのある川の流れの見える角部屋です。すごく懐かしい気がしました。
夕食までのひととき晃はお風呂に行きました。
私はお部屋からのんびりと景色を眺めていましたら、以前は開けてみなかった側の窓から露天風呂が見え、晃が入浴しているところが偶然眼に入ってきました。
「母さん、母さん、ここ露天風呂があって、混浴なんだってさ。後で一緒に入ろうよ。」
「いやよ。混浴があるって事は知ってるけれど、だって知らない男の人と一緒になったら恥ずかしいじゃないの。」
「大丈夫だよ。夜中なら。」
「ダーメ。さ、お母さんもお風呂入ってこようっと。」
女性専用のお風呂は半分露天風呂のようになっています。
中には数人の若い女性達が夜中に混浴に行く行かないでキャッキャッ、キャッキャッとはしゃいでいました。
最近の女性って開放的なのには驚かされます。
お部屋に戻ると夕食のお膳は整えられていて、晃はテレビを見ていました。
「母さん、遅いよ。お腹空いちゃったよ。」
「ごめんね。随分なご馳走ね、さ食べよ。その前に、あきちゃんビール飲む?。」
「えー、いいの。」
「今日だけよ。一杯だけ飲ませてあげる。だってお母さん弱いから全部は飲めないもん。」
「なんだ、母さんのお手伝いか。まいいや。」
ビール一本で食事が終わった時には二人の顔はもう真っ赤でした。
仲居さんが布団を敷きに来たときには頭がフラフラした状態でした。
「まあ、随分お飲みになったんですね。いいお顔ですよ。お布団はどうお敷きしましょうか。お母さんはこちらのお部屋でよろしいですか。」
襖を隔てれば二部屋として使える入り口側を指さしましたが、晃が窓側のお部屋に敷くように言いました。
「まあ、かしこまりました。」
と、いくらか驚いた様子で布団を離して敷いて行きました。
お酒を飲むと少しHな気分になります。
ついさっき見かけた露天風呂にいた晃の逞しい体と今から交じ合うだろう光景が目に浮かびます。
「母さん、本当に綺麗だよね。肩から胸の所が赤くなった時って。」
「何いってんのよ。お母さんはお酒に弱いのよ。」
「そうじゃなくて、顔から胸にかけて火照っている時の母さんは本当に綺麗なんだよ。」
そう言いながら晃は、浴衣の前をはだき私の胸へ静かに火照った顔を押しつけてきます。
そして乳首を口に含み舌で転がします。右手は私の部分をとらえ、中指がクリトリスを刺激します。私はタオルを口にくわえ必死に声を抑えます。
しかし、抑えれば抑えるほど快感が増していきます。
晃は私のもっとも感じる部分に舌を這わせ、転がし、舐めあげます。
「もうダメ、はやくきて。」
ゆっくり晃が入ってきました。いつもより硬くそして強く子宮口に当たります。
「母さん、気持ちいい?」
「・・・・ぅん・・・」
私は喘ぎ声が漏れないよう必死に堪えます。恋人や夫婦ならまだしも、親子として泊まってるのですから、仲居さんあたりに聞かれたら問題です。
それを、知ってのことでしょう。晃は私に意地悪を仕掛けてきました。
「ねぇ、母さん。・・・Hしてる時だけ真理子って呼んでいいでしょ!」
「・・・・だめよ。私はあなたの母親なんだから、絶対に呼び捨てなんかさせないか(アッ)・・・」
私が言い終わらないうちに、おちんちんのピストンを再開。
「真理子。ねぇ真理子」
「いやぁ、絶対にダメぇ・・・・」
私がいきそうになると、息子は腰を振るのをやめて問いかける。いきたいのにいかせてもらえない、この苦痛から開放されたい・・・いかせてほしい一心から私は息子の条件をのみました。
「Hの時だけよ。Hの時だけ呼び捨てにしてもいいけど、普段は「母さん」って呼んでね」
「ありがとう。母さん・・・」
晃はニッコリと微笑むと、動きが速くなって来ました。今までにない快感が走ります。
「あっ、出るー。真理子・・でるっ・・・・」
晃の太股が伸びきり、同時に私も頂点へ達し晃を太股で抱え込みました。
「真理子」と呼び捨てにされることを承諾したことにより、最後の砦を打ち砕かれた後悔の念が頭の中を支配し、それと反対に肉体的快楽を満たされたことによる満足感とが入り乱れて複雑な感じでした。
暫く晃自身の余韻を感じていたとき、はっと我に返りました。
「あっ、あなたコンドームは?。」
「してないよ。持ってきてないから。」
「えー。できちゃうわよ。」
「大丈夫だよ。」
「だめよ。危ない日なのよ、今日。」
最近晃は、コンドームをせずにセックスをしたがります。
この子は何を考えてるんだろうと思うことがあります。
以前、私に自分の子供を産んで欲しいと真顔で言っていましたので、本気でそんな事を考えているのでしょう。
いつもベットでは必ずコンドームを付けさせていますが、夢中になった時が本当に怖い。
この日とうとうコンドーム無しでしてしまいました。晃を信頼していただけに女性として本当に迂闊だったと思います。
翌朝、私の気持ちは完全に打ちひしがれていました。
もし妊娠してしまったらと心に不安がよぎります。しかし、当の晃はのんきに朝御飯を食べています。
「あきちゃん、もし妊娠したらどうするの?。」
「産めばいいよ。僕と母さんの子供だもん大事にするさ。」
「だめよ、だって近×××なのよ。息子の赤ちゃんを産むなんて気が変になりそうよ。あなたとセックスをする事だって世間には明かせないことなのに、赤ちゃんができちゃったら・・・。」
「母さん、まだ判らないじゃないか。だから、そんなに落ち込まないでよ。それよりたまの休みなんだし、誰も僕たちのこと知らない所に二人で旅行してるんだからもっと楽しもうよ。」
「それはそうなんだけど・・・。」
でも私の妊娠はかなり確率が高いと思っています。
宿を出た後は半ば強引に付き合わされる形であちこちを引っ張り回されました。
何時になくはしゃぐ晃とは裏腹に『妊娠』という2文字が頭から離れませんでした。
やはり、子供は産めませんから緊急避妊しかありません。私は心に決め今日一日は晃と楽しく過ごそうと思いました。
晃はまるで恋人のように私の腰に手を回したり手を繋いだり。まるで世間に恋人を自慢しているようです。
「そんなにくっついたら変よ。」
「あ、そうだね。約束していたもんね。」
少しずつ分別がついてきたようです。私も少しずつ大人びていく息子がとても嬉しい。そんな一日でした。
翌日は日曜日。
そして、丁度お盆休みもあって病院も休みです。かかりつけの産婦人科も休みです。
ただ、72時間以内に飲めばいいからとかかりつけの産婦人科が開く明日まで待つことにしました。
月曜日、産婦人科で薬を貰って早速呑みました。
とりあえず大丈夫だと思いますが、確実では有りません。
後は来るまで待つしかありませんので、暫く不安な日々が続いています。
最近の晃の性欲には歯止めがかかりません。私を見るとすぐ股間が膨れてきます。
「この頃のあきちゃんは自分のことを忘れてお母さんとセックスすることだけしか考えてないみたいに見えるのよ。ちがう?。あきちゃんがお母さんとしたいのは判るけどあきちゃん自身も将来のこと考えて欲しいな。そうしないとお母さん、お父さんに申し訳ないじゃない。だって最近のあきちゃん変よ。お母さんとHすることばっかり考えてるみたいだもの。」
「そう?。そんな事も無いんだけどなあ。」
「嘘よ、いつもへんな事言うじゃない?。お母さんにご飯作るとき裸になって作って欲しいなんて息子が言う言葉じゃないわ。」
「だって、あの時は母さんがご飯作っているときの後ろ姿がとっても素敵に見えて、母さんの裸の後ろ姿って綺麗だろうなって思っちゃったんだよ。」
「それは嬉しいんだけど、あの時だってご飯作っているのに後ろからしたでしょ。危なく火傷するとこだったのよ。」
「後ろ姿見てたらチンコ大きくなちゃって、後ろからだと母さん声が大きくなるんだね。母さん後ろからするのがすきなんでしょう。」
顔が一瞬で火照ったように熱くなりました。
「もー、そんなこと言わないの。それよりも、あきちゃんがお勉強しなければ、もうセックスはお預けにするからね。」
「わ、わかったよ。でも塾では前みたいな成績になってるんだよ。」
「お家でよ。前みたいにちゃんと勉強しなさいって言ってるの。」
「わかったよ、ちゃんと勉強するよ。でも、母さんもちゃんとしてよくれるよね。」
「いいわよ。でも成績下がったらもうしないからね。」
「わかったよ。でも、母さん顔真っ赤だよ。後ろからするのが好きだって言ったからでしょう。」
「うるさいわね。親をからかうもんじゃありません。あー、恥ずかしい。」
「真理子のそういうところが可愛いんだよ。」
「もー、この子は。それに今『真理子』言ったでしょ。約束破る子にはもう、やってあげませんからね」
「はい。はい。じゃぁ、今夜は大好きな後ろからやってあげるね。母さん」
「もうっ。バカ息子」
普通の親子の会話ではありませんが、こんな関係も悪くないと思い始めていました。
ただ心配なのは、まだ来ないことです。予定日は過ぎてしまったのでもしかしたらと不安がつのります。
「あきちゃん、お話があるの。」
「何、母さん。」
「実はね、これ見てくれる。」
「何、これ。えっ、赤ちゃんできたの。」
「そうよ。あなたの赤ちゃんよ。どうするの、お母さんがあんなに言ったのにコンドーム着けずにしたからよ。」
「ほんとに。」
「本当に決まってるでしょ。お母さんはまだ生理があるんだから避妊をしなければ赤ちゃんができるのはあたりまえでしょ。お母さんの事を考えてくれたの?。女の人が望まないのに妊娠させるのは許されない事なのよ。赤ちゃんの命を考えなさい。」
「母さん、僕は望んでいるんだよ。母さんと僕の子供が欲しいんだよ。」
「何言ってるの。そんな馬鹿なこと言わないで。」
「僕は母さんを心から愛しているし、だから愛してる母さんに僕の子供を産んで欲しいんだ。」
「私たちは親子なのよ。いくらセックスをしても親子は親子よ。」
「そんなこと問題ないよ。いろんな本を読んだんだけど、世界史的には親子で結婚する事は勿論子供をつくる事だっていっぱいあるんだよ。だから今はタブーだけど昔だったら何でも無いことなんだよ。」
「それは、昔の血族を純粋に保とうとした権力者だけの話じゃないの。そんなこと今言っても通じないわよ。それに何でもないなんて言わないでよ。その昔だって母親や娘達は悩んだはずよ。男が中心の社会だったから女は絶対泣いていたわ。そんな大昔の話を持ってくるなんて時代錯誤じゃないの。」
「そうだけど、赤ちゃんができても遺伝的には問題ないって言いたいんだよ。」
「どうしてそんなことが判るのよ。」
「だって、遺伝的に問題のある病気は家系にはないでしょう?。僕、ちゃんと調べたんだ、父さんと母さんの家系を。」
私はちょっとまいりました。そこまで考えて母親の私に自分の子供を産ませようとしているとは思いませんでした。
「だっていい?。仮にお母さんがあなたの赤ちゃんを産んだら、赤ちゃんにとってあなたは父親であり兄弟になるし、お母さんにとっては子供でもあるし孫でもあるのよ。」
「そんなこと問題じゃないよ。子供だとか兄弟だとか関係ないじゃないか。僕は一番大好きな母さんに僕の子供を産んで欲しいだけだよ。」
「あー、何て事を言うの。」
私は頭が混乱してきました。
晃は本気で私に子供を産ませようと思っているようです。
今の私は晃の言葉に翻弄されてしまっています。
「それじゃ、生活はどうするの。私は働けなくなるわよ。あなたはお母さんと赤ちゃんの二人を養っていけるの。世の中そんなに甘くないわよ。」
「僕には覚悟ができて居るんだ。母さんと結ばれた時からきっとこういう時が来る事は判っていた。だから大学は行かない。働く。少しずつ働き口を探していたんだ。」
「何言ってるのよ。今は不況なのよ。簡単に働き口なんか見つかるはずはないでしょ。どんなに今の中高年が働き口に困っているか、いや中高年たけでなくて高卒の子供達だって就職率50%なのよ。その現実が解っているの。」
「解っているさ。ハローワークに行ってるもん。」
「ちょ、ちょっと待って。お母さんは、あなたに大学を諦めさせて、働かせて、あなたの赤ちゃんを産みたいなんて言ってないわよ。私は、あなたに現実を見なさいと言っているの。そして、自分の欲求ばかりに走るのじゃなくて周りの事も考えなさいと言っているの。解る?。もっと大人になりなさい。あなたにはこれから一年一年しなければならないことがたくさんあるのよ。そっちの方に目を向けて欲しいのよ。」
「じゃ、どうするの?。せっかくできた僕の子供、殺しちゃうの?。それじゃ可愛そうでしょう。母さんと僕との間にできた子供なんだから大事に育てたいんだ。どうして解ってもらえないのかな。必ず僕が責任をとって育ててみせる。」
不本意にですが、私のお腹には息子との間にできた小さな命があります。
それを考えたとき、私の心に母性が芽生え、心の中で理性と闘い始めました。
晃の決意は本物のようです。一言でも堕胎の言葉でも言おうものなら何をするか判りません。
しかし、このままこの子を産めば晃の将来を奪ってしまう事になります。
私が性欲を抑えられなかったばかりにこんな愚かな結果を導きだしてしまいました。後悔ばかりが頭をよぎります。 終わり