色気ムンムンの友達の母


友達の母…と聞くと、どうしても忘れられない(というよりも未だに
ある陶酔にも似た響きで自分の記憶を掻き乱してくる存在の)
女性がいます。もう自分の中に潜在的な女性として住み着い
ちゃってるかもしれません。似た後ろ姿なんか見掛けると、今でもその友達の
母の事を思い出します。そして、「うっ、やりたい!」と興奮しちゃう…とい
うかゾクゾクさせられる自分がいます。
病的かもしれませんけどね。
こういうことありませんか?
やっぱりその女性との、いろいろな過程というか出来事があったから、今でも
そうやって意識しちゃうんでしょうけど。
もう時効だと思われるのでそのような話を思い切って書いちゃいます。
でも、実は初体験の話しは出てこないんです。友達の母親に憧れる俺の恋心を書いただ
けなんです。
   
 でもどうしても書きたいので書いちゃいます。つまらなかったらゴメンナサイ。

遡ること高校一年の時…、私はいちおうバスケ部に入っていました。
「いちおう」と書いたのは、我が校のバスケ部は、練習に厳しいところも
熱心なところも微塵もない、いわば放課後のお遊戯程度のものだったからです。
休むのも勝手気まま。顧問すら滅多に来ないのですから。
ということで、(その中でも1年生の気の合うさぼり仲間達は)一旦集まるだけ
集まっては、そのまま街に繰り出したり友達の家に遊びに行ったり…とまア頻繁
にサボっていたんです。



このバスケ部には、私のクラスからも多く入っていて、特にこの連中でつるんで
サボっていた感じです。
誰か一人が言い出すとそうやって風のように遊びに行くことになるのです。
今にしてみれば悪友です。
友達の家に行く場合は、やはり学校から近い家が対象になるもので、須藤か山本、
このどちらかの家にいくというパターンでした。
で、山本の方の母さんが、ちょいグラマーな体型の、色っぽい美人だったのです。
(須藤の母の方は絵に描いたようなオバサンでしたが)。

山本の母は38才で和恵って名前です。
いつも身綺麗にしていて、パッと見、お高そうなツンツンとしたイメージに映るかもし
れません。が、実際の性格は、弾むように明るくてサバサバっとしていて、むしろ大
変に人懐っこいのです。

接してみてから感じられるそのギャップもまた魅力度をアップさせるのでした。
ちょっとハスキーな声を響かせ
「あ〜ら、また部活サボってるのねー」
と、独特のアッケラカンとしたふうに、自分たち男連中の話の中に(急に割り込んで
きたりもするのですが)それが実に上手く溶け込めてしまう人で。
「ちょっと待っててね!」とお菓子やジュースを必ず出してくれます。甘い香(カグワ)
しい女性の匂いを撒き散らかしながらです。

肢体の動きも妙に艶やかでそそられるものがあります。
そして、私達の話の中に割り込んできて、あれこれ学校の話を聞いてきたりします。
「ねえ、クラスで可愛い子ってどういう子?」とかドキっとするような事も平気で聞い
てきたり…、それでもその聞き方がイヤミがなくカラッとしているので、私達も真顔で
答えてしまったりするのでした。
で、チラっと和恵さんを見ると、大人の美人の妙な色気がムンムン。
我に返って、なんか緊張。…

そして和恵さんが立ち去ってしまった後のポッカリとした空虚感といったら。
残り香がどうしても尾を引いてしまうのです。

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